天然デマントイドガーネット 0.568ct［ウラル産］

「ガーネットの王様」──そう称されるほどに特別な存在、それがデマントイドガーネットです。

ガーネット＝赤というイメージを覆す、鮮やかで凛としたグリーン。
それだけでも驚きですが、この石の本質はさらに奥深いところにあります。
デマントイドの真価は、“輝き”と“希少性”にあるのです。

19世紀にロシアのウラル山脈で発見されて以来、限られた産地でのみ産出されてきたデマントイド。
現在ではナミビアやイランなどからも産出があるものの、高品質で透明度が高く、なおかつサイズがあるものは極めて稀少です。

今回ご紹介するのは0.56ct──
デマントイドとしては迫力のあるサイズで、見た瞬間にその存在感の強さを感じられる逸石です。
濃すぎず淡すぎない、理想的なグリーンの色合いに、石全体から放たれる虹色のファイア（分散光）。
まさに、“ガーネットの王”と称されるにふさわしい堂々たる輝き。

カットも丁寧に施されており、光をしっかりと取り込み、石の内部から溢れるようなブリリアンスが楽しめます。
なお、細く糸のように伸びるホーステールインクルージョンと呼ばれる内包物が見られる場合、それはロシア産をはじめ、近年ではイラン産などの一部産地にも見られることがある、貴重な特徴です。

このサイズ、この色、この透明度──
デマントイドを探していた方にとって、「これだ」と言える一石になること間違いありません。